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2012年11月16日

トラックをつくる その3

やはり、金属しかも今回は3次曲面の加工ということで
沖縄の金属造形の方々のなかで真っ先に浮かぶのは、
あの「奇跡の2週間」スカルペッターズ・プロトタイプ1号の製作でも
お世話になった、僕らのプロジェクトには欠かせない存在である鷺谷さん。


別件で忙しい中、とりあえずイメージを伝えたかったので
夜に飲みながらでもとBACARに来ていただく。


トラックをつくる その3



初日、
まずは、想像できること、思いついたことを
いろいろ口に出して描いていく。



トラックをつくる その3

この辺は前職でもお得意、我らがチェック機能のチカラ。
今回も活躍してくれそう。



トラックをつくる その3


そして、ラフスケッチと課題を残し、次回へ持ち越し。


トラックをつくる その3


トラックをつくる その3


2回目、
先日のイメージにある程度のスケールとラインを入れながら
鷺谷さんに最初のたたき台となるイメージ図面をおこしてもらう。

L'ABBRACCIOにて、最初の作品を共同製作したこの3人とミーティング。

なんだかしっくりくる。笑


トラックをつくる その3



トラックをつくる その3



トラックをつくる その3

フランジの取り付け位置で曲面加工の膨らみの感じやイメージを想像する。


がしかし、



トラックをつくる その3


結局、デザイン、構造の絵を前に進めていくには
肝心な内部のかまどを築炉する山宮さんとの打ち合わせ
すり合わせが先決かつ不可欠。


まずは自分が技術的にクオリティを落とさずに焼けるところまで
釜の内部を小さくする必要があり、一緒に決めなければいけない。


そして窯本体と外装のクリアランスをどれくらいとるのか。
必要最低限な断熱材の素材や量、守るべきスペースなど
基本的な数字、あとは作業工程など
それによって外装の高さ、幅、ラインとデザインに関わってくる。



煙突は店舗とは違いファンで強制的に給排気できないので
(絶対ではないが重量と配置場所、コストの問題でもある。)
バランスよく自然排煙するには煙突の形状は
まっすぐでなくてはいけないのか
それとも窯に沿ったアールの形状で構わないのか、
それ次第で煙突の延長、窯本体と煙突との離隔、断熱材
これまた、外装デザインの形状、取り外しかつデザインの一部になる
フランジの高さだとかが変わってくる。

ということで、まずは今月末に
東京の山宮さんの工業所へ打ち合わせに行くことに。


そして、いろいろ同時進行で進むなか
今日は車輌メーカーと
架装(ベースとなる箱をつくる、大きな改造はまた別の会社)メーカーと
第一回打ち合わせ。


これもまたいろいろな課題山積み。


トラックをつくる その3


横転しないように、トラックは転倒角度という計算や
積載量など検討書というのを作成しながらオーダーしていく。


そして、当初架装部分の内高を2300で希望を出していたが
さらに生地の温度管理のために冷蔵車で指定したところ
最近目にするトラックのキャビンの上(ノーズタイプ)に
冷蔵装置を設置するとその重量で転倒角度を考慮すると
内高2100が限界ではないかという話になり、
それならコンデンサーや外電に切り替える
スタンバイ装置等をアンダー(車輌下)に逃せば転倒角度に
余裕が出るのではないか、とか。
(その条件次第でも窯の高さ、デザインにも影響する)


今回、路上販売する際にお客様と対応するスタッフは
商品の受け渡しやお会計があるので車両自体、シャシーを
切りかいてステップを作る予定なので、コンデンサーを
逃がす場所と被るとか、そしたらやはりノーズタイプにするのか
コンデンサーをなるべく逃がしたくない車両後部下に設置するのか
窯の配置をオフセットで出した重心に寄せながらステップを
中央から車両後部にするのか、など。
(そうするとオペレーションにも影響が出てくる)


車両の前後、上下、左右のひねりに対応すべく
スタビライザーでガチガチに固定という提案も受けるが
そうすると車両走行は安定するが今度は硬いぶん
振動を大きく受けることになる、そうすると窯の受ける振動が
大きくなるのでNG。
そこは後輪エアサスペンションに切り替えようということになると
今度は100kgの増トンと20馬力のアップ、コストアップとなる。


一歩踏み出すとみえてくるのが、
単なる最大積載量をまもるということだけでなく
様々な装置の選択や重心バランス、
オペレーション、デザイン全てがつながっていて
意味があり、切っても切り離せないということ。


イヤー、勉強。勉強。
ますます面白くなってきた。


架装メーカーとの二回目は来週。



トラックをつくる その3



トラックをつくる その3


「トラック」








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この記事へのコメント
トラック楽しみだね。
ちばりよ^^
Posted by riki at 2012年11月16日 15:11
 
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